戦術コラム2026-07-17

スジの読み方 4が通れば1と7 両面リーチの7割を消す技術

最終更新:2026-07-17

リーチに現物がないとき、次に頼るのが「スジ」だ。スジは霊感でも経験則でもなく、フリテンという明確なルールから導かれる論理である。仕組みから理解すれば、応用も限界も見えてくる。

スジの原理はフリテン

麻雀には「自分の捨てた牌を含む待ちでは、他家からロンできない」というフリテンのルールがある。ここから逆算する。

リーチ者の河に4萬があるとしよう。1萬が当たる両面待ちは「23萬」の形だけで、この待ちは1萬と4萬の二択。もし相手が23萬で待っていたら、河にある4萬でフリテンになってしまい、そもそもリーチできない。つまり4萬が河にある限り、1萬は両面待ちには絶対に当たらない。同じ理屈で7萬(56萬待ちは4・7萬)も両面に当たらない。

これが「4が通れば1と7」。数字の組は1-4-7、2-5-8、3-6-9の3グループで、真ん中の数字が通れば外側2つが両面に対して安全になる。

片スジと中スジ

  • 片スジ:4萬が通って1萬が安全、のように片側だけ保証されたスジ。5萬に対する2萬・8萬もそれぞれ片スジ
  • 中スジ:1萬と7萬が両方河にあるとき、4萬は「23萬待ち(1・4萬)」にも「56萬待ち(4・7萬)」にも当たらない。両側から保証された4〜6の牌は中スジと呼ばれ、片スジより一段安全

スジの限界 — 消せるのは両面だけ

ここが最重要。スジが否定できるのは両面待ちだけで、シャンポン・単騎・カンチャンには一切効かない。

  • リーチの待ちはおよそ7割が両面。スジはその7割を消す技術であって、残り3割は消えない
  • だから安全度の序列は「現物>スジ>無スジ」であり、スジは現物の代わりにはならない
  • スジ引っかけ(あえてスジ牌を待ちにするリーチ)も存在する。4を早めに切って14待ちのカンチャンや単騎に構える形だ。スジを過信して字牌より優先するのは行き過ぎ

実戦での使い方

  • 降りると決めたら、まず現物。尽きたら通った牌のスジを数える。リーチ後に通った牌もスジの供給源になる(追加で4筒が通れば1筒・7筒が新たにスジになる)
  • スジの本数を数える癖をつける。18本のスジ(各色147/258/369×2方向)のうち何本消えたかで、残り牌の危険度が定量化できる
  • 押し返すときも、どうせ押すならスジ牌から。同じ無現物でも被弾率は明確に違う

スジ読みの反復練習は守備ドリルで。現物が尽きた河を前に、スジと無スジを選び分ける問題を用意している。合わせて川の読み方壁とワンチャンスも読めば、守備の読みは一通り揃う。