戦術コラム2026-07-14

麻雀の何切る問題をレベル別に画像で解説 初心者・中級者・上級者はここで間違える

最終更新:2026-07-14

「何切る」は麻雀の筋トレだ。ただし効くのは、自分のレベルでちょうど間違える問題を解いたときだけ。簡単すぎれば作業になり、難しすぎれば当てずっぽうになる。

この記事では、初心者・中級者・上級者がそれぞれ「典型的に間違える」局面を2問ずつ、牌の画像つきで解説する。正解はすべて受け入れ枚数と期待値計算で検証済みだ。実際に牌をクリックして解きたい人は何切るドリル(全19問)へ。

初心者の壁①:字牌をなんとなく抱えてしまう

二萬(リャンマン)三萬(サンマン)四萬(スーマン)五萬(ウーマン)六萬(ローマン)七萬(チーマン)4筒(スーピン)5筒(ウーピン)8索(パーソー)8索(パーソー)4索(スーソー)5索(ウーソー)西(シャー)西6索(ローソー)ツモ
東1局・南家・6巡目・ドラ9筒。何を切る?

初心者が最も多く間違えるのがこの形。「字牌は安全そうだから」と西を残し、45筒や45索に手をかけてしまう。

二萬(リャンマン)三萬(サンマン)四萬(スーマン)五萬(ウーマン)六萬(ローマン)七萬(チーマン)4筒(スーピン)5筒(ウーピン)8索(パーソー)8索(パーソー)4索(スーソー)5索(ウーソー)6索(ローソー)
正解: 西切り。3筒・6筒待ち(8枚)のテンパイ。

西は自分の風でも場の風でもない客風(オタかぜ)。刻子にしても役が付かず、順子も作れない。この手で西が働く未来はほぼゼロで、西を切れば3筒・6筒の両面テンパイだ。

字牌の安全さが活きるのは「守備に回ると決めたとき」。攻めている間の客風は、ただ手を遅くする荷物にすぎない。

初心者の壁②:ターツの強弱を知らない

二萬(リャンマン)三萬(サンマン)四萬(スーマン)六萬(ローマン)七萬(チーマン)八萬(パーマン)4筒(スーピン)5筒(ウーピン)9筒(キューピン)3索(サンソー)4索(スーソー)6索(ローソー)6索(ローソー)8筒(パーピン)ツモ
東2局・西家・7巡目・ドラ5索。ツモ8筒で89筒の辺張ができたが……

面子2つ+雀頭候補(66索)に、ターツが45筒・34索・89筒と3つ。ブロックがひとつ余った「ターツオーバー」だ。初心者はここで「どれも壊したくない」と66索や34索に手をかけがち。

正解は9筒切り。ターツには明確な強さの序列がある。

  • 両面(45筒・34索):受け入れ8枚
  • 嵌張(かんちゃん):受け入れ4枚
  • 辺張(ぺんちゃん・89筒):受け入れ4枚で、伸びる余地もない最弱の形

両面2つを残せば受け入れ16枚、辺張を残すと12枚。数字にすると差は歴然だ。形の価値は良い形・悪い形図鑑にまとめてある。

中級者の壁①:566の亜両面を壊してしまう

五萬(ウーマン)六萬(ローマン)六萬(ローマン)7筒(チーピン)7筒(チーピン)2筒(リャンピン)3筒(サンピン)4筒(スーピン)5索(ウーソー)6索(ローソー)7索(チーソー)3索(サンソー)4索(スーソー)二萬(リャンマン)ツモ
南1局・東家・6巡目・ドラ7筒。ツモ2萬。

中級者がよく間違えるのは、ツモってきた2萬に触って6萬を切る手。「56萬の両面が残るから同じ」に見えるが、同じではない。

566萬は「56萬の両面+6萬の予備」を兼ねた亜両面(あリャンメン)。4萬・7萬で面子ができるうえ、6萬が重なれば77筒との振り替えで雀頭にもなれる。正解は2萬のツモ切りで、受け入れは23枚と最大になる。

「同じ牌が2枚ある形」は見た目より多くの仕事をしている。壊すのは、その仕事を全部数えてからでいい。

中級者の壁②:愚形テンパイを取れない

二萬(リャンマン)三萬(サンマン)四萬(スーマン)五萬(ウーマン)六萬(ローマン)七萬(チーマン)7索(チーソー)8索(パーソー)9索(キューソー)8筒(パーピン)8筒(パーピン)1筒(イーピン)3筒(サンピン)5索(ウーソー)ツモ
東1局・東家・7巡目・ドラ8筒。5索を切ればテンパイだが、待ちは嵌張2筒……

「愚形リーチは恥ずかしい」「好形になるまで待ちたい」——中級者を長く足止めする誤解だ。ここは5索を切ってテンパイ即リーチが正解。

リーチには (1)リーチ+裏ドラで打点が跳ねる (2)相手3人を守備に回らせる、というふたつの強烈な効果がある。先制なら、4枚しかない嵌張待ちでもこの効果が上回る。Mリーグでもトッププロが平然と愚形先制リーチを打つのは、これがデータ上の正解だからだ。

上級者の壁①:降りると決めたのに形を残す

二萬(リャンマン)四萬(スーマン)5筒(ウーピン)9筒(キューピン)1索(イーソー)4索(スーソー)7索(チーソー)1索(イーソー)9索(キューソー)東(トン)南(ナン)中(チュン)中(チュン)五萬(ウーマン)ツモ
南2局・北家・9巡目。対面がリーチ。手は4シャンテン。
東(トン)九萬(キューマン)2筒(リャンピン)6索(ローソー)五萬(ウーマン)
対面(リーチ者)の河。ツモってきた5萬は河にある=現物。

この手でリーチに追いつく見込みはない。ここからは1点も失わないことが仕事だ。正解は現物の5萬をツモ切り。リーチ者が自分で捨てた牌でロンされることは絶対にない。

上級者でもやりがちなのが「一応タンヤオの種は残して…」と中途半端に形を残し、数巡後に危険牌を掴んで押し出されるパターン。降りると決めた瞬間に、手牌は「安全な牌の在庫」に変わる。在庫管理に徹しよう。

上級者の壁②:押し返せるテンパイで日和る

二萬(リャンマン)三萬(サンマン)四萬(スーマン)五萬(ウーマン)六萬(ローマン)七萬(チーマン)4筒(スーピン)5筒(ウーピン)8索(パーソー)8索(パーソー)4索(スーソー)5索(ウーソー)6索(ローソー)9索(キューソー)ツモ
東4局・東家・8巡目・ドラ4筒。上家からリーチ。こちらは3筒・6筒待ちのテンパイ。

逆に、押すべき局面で降りてしまうのも同じくらいの損だ。ここは9索を切って追いかけリーチが正解。

押し引きの判断は感覚ではなく天秤で決める。「自分の和了率×打点」対「放銃率×失点」。両面テンパイの和了率はリーチ相手でも4割前後あり、リーチ+ドラの打点が乗れば期待値は押しが明確に上回る。降りの技術と押しの技術はセットで、片方だけでは勝てない。

続きはドリルで(全19問・クリックで回答)

ここで扱った6問を含む何切るドリル(初級・中級・上級 全19問)では、実際に牌をクリックして回答でき、正解・不正解に応じて受け入れ枚数と解説が表示される。

ドリルで基礎を固めたら、特訓の間で英傑たちとの実戦へ。打牌ミスはその場で関羽先生が指摘してくれる。用語がわからなくなったら用語辞典、ルールからやり直すなら初心者講座だ。